ライナー・ティロ
ドイツ、ハイデルベルグ在住のパイプ作家。パイプの年間制作本数は100本から120本。多いほうではない。
1990年からパイプ制作を始めた。作家のデビューとしては新しいが、その前の2年間はパイプ修理専門の仕事をしていた。デンマークパイプの源流であるシックスティン・イヴァルソンがパイプ修理から始まったのと同じだ。その2年間があったので過去のパイプの欠点を良く理解し、現在の作品作りに大いに役立てている。
ライナーの作品は、彼自身の性格的なところによるものだが、実にドイツ的というか、緻密さ、几帳面さが前面に出ている作風だ。パイプ作りの根本から研究してきたので、道具としての完成度の高いパイプを作ることが出来ている。
彼のこだわりは、パイプ全体の隅々まで行き届いている。パイプのシェイプの完璧さ、吸い口に対しての丁寧さは一歩抜きん出ている。吸い口はエボナイトのみでアクリルは使っていない。スモーカーの『口当たりと歯辺り』を気にしているのだ。また、黒の色としてのエボナイトの発色がブライヤーと合うかだ。安定感のある幅広なビットは咥え心地が抜群だ。リップのサイズは普通より薄く繊細に出来ている。彼のパイプのダボはすべてドイツ製のテフロンダボを使用。ダボ折れの心配が非常に少ない。いかにもドイツ生まれのパイプと言った感がある。
ライナー・ティロの神代木のパイプ
ドイツのオークの神代木で作られたパイプ。太古から土に埋まっていた木を『神代木』という。いわゆる埋もれ木。ふつう千年以上埋もれていたというのが目安。現在世界中で、木製パイプで軽量を競ったら、このライナー・ティロが作る神代木のパイプにかなうものはないだろう。
ライナーのパイプ作りに対する考え方は、原材料から、パイプスモーカーの喫煙状態まで完璧なまでに計算に入れて作っている。特に神代木(オーク)で作った彼の独特なパイプは、たばこの燃焼温度を上げないで喫煙することが条件だ。今時、パイプを喫煙時の条件付で作っている作家も珍しい。パイプを愛して止まない彼の心情が分かるような気がする。
写真と実物とでは、若干色や木目に差がでる場合がございます。
気になるお客さまは、ご来店にて直接お確かめください
商品詳細
ドイツのオークの神代木(じんだいぼく)で作られたパイプ。
シャンクには根竹がマウントされている。吸い口はエボナイト。ダボはテフロンダボなので丈夫。
吸い口のビット幅が広いので、銜えて喫煙するスモーカーにいい。
素材の軽さからくるシェイプの解釈がいい
- 全長
- 132mm
- ボウル高さ
- 41mm
- ボウルの内径
- 17mm
- ボウルの深さ
- 30mm
- 重量
- 35g
- フィルター
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