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たばこコラム
How to Smoke the Pipe
パイプ喫煙方法
すぐに火が消えてしまったり、舌が痛くなったり、パイプスモーキングは苦痛だし理屈どおりにいかないと嘆かれるあなたへ。
思いのままのパイプスモーキングは、そこに至る長い道程を楽しみながら経験することがあなた独自の喫煙方法が完成されます。 至福の一服を楽しむための手引きとなれば幸いです。
STEP.1
まずはたばこを詰めることから
たばこの詰め方は諸説あるが、大切なのは通気の具合を最適にすること。 硬く詰めすぎると酸素の供給量が悪く、たばこの燃焼率を弱め、その喫味を損なう原因となる。
- 1.層を重ねるようにたばこを詰める
- よくもみほぐしたたばこを3~4回に分け、ボウル容量の 80%を目安に詰める。喫煙中に何回となくタンパーでたばこを押さえるために、下層ほど圧縮されることを考慮し、最初は柔らかく、段々に硬詰める。
- 2.詰めたたばこの感触や空気の流入等をチェック
- 1.の詰め方で喫煙の具合を確かめた後、次回たばこを詰める際の参考にするとよい。
STEP.2
スモーキング前のウォーミングアップ
パイプスモーキングに入る前の準備。
- 1.たばこ表面に満遍なく炎で着火
- パイプを咥えて吸引しながらたばこ表面全体に着火する。2~3服するとたばこが膨張し、盛り上がってくるので、タンパーで軽く押さえて火種を落ち着かせる。
- 2.たばこ表面をならして火種を作る
- 炭化したたばこが表面全体を覆うように仕上がったら、タンパーで軽く押さえて準備完了!あらためてたばこ表面に満遍なく着火すると、火種が炭化したたばこの中に見えてくる。そこからパイプスモーキングの始まり。
STEP.3
ゆったりスモーキング
パイプスモーキングはボウル内への安定した酸素供給がポイント。
- 1.呼吸の間合いでリラックスしたスモーキング
- 自然な呼吸をするように、パイプをゆっくり優しく吸うと吹くを繰り返す。火の立ち消えを恐れての強い吸い込みは口内を刺激し、苦痛なだけでなく、たばこの片燃えを招き、ボウルの内壁を焦がす致命傷になりかねない。不快な喫煙につながるたばこの詰め具合を検討することも必要だが「火が消えたらまた着けたらいい」というおおらかな気持ちで臨みたい。火が消えた時は表面の灰を落とし、タンパーで平らにした後、再度着火すればいい。
- 2.タンパーを使い通気を調整
- 火の通りが悪かったり、加熱しすぎた場合、たばこ表面をタンパーで軽く押さえて通気の調節をする。その際、吸いながらこの作業をすることが火種の立ち消えを防ぐことになる。また、吸わない時でも息を吹き込むようにして火種の維持を心がける。
- 3.喫煙を不快にする水分の除去
- パイプ内に水分がたまったときはマウスピースを下に向けて軽く振るか、煙道をモールクリーナーなどで掃除するとよい。この水分を「ジュース」と呼ぶ。
- 4.たばこは最後まで吸い尽くす
- 詰めたたばこを最後まで吸い尽くすことで、ボールの壁面に均一なカーボン付着が可能になる。
株式会社柘製作所より引用
Pipe Maintenance
パイプのメンテナンス
喫煙終了後にパイプのケアを欠かさないことは、次のスモーキングで、たばこの喫味を損なわないだけでなく、パイプを長持ちさせるためにも大切。
また、パイプの各部分には専用の名称がつけられており、商品説明、喫煙方法やメンテナンスなどで多用されている。各部の名称を知っておくとパイプ修理などの指示も的確に伝えることができる。
セルフ・メンテナンス.1
喫煙後のクリーニング
パイプが温かいうちに吸い口を外すと、シャンクやダボ部を破損する恐れがある。パイプが完全に冷めたことを確認した後、ボウル内壁を傷つけないように注意し、溜まった灰を除去する。また、マウスピースを慎重に回しながら外した後、モールクリーナーで十分に、きれいにタールや水分を取り除く。
セルフ・メンテナンス.2
カーボンの厚みを一定に維持する
パイプスモーキングを重ねる度にボウル内壁に付着したカーボンが厚みを増してくる。カーボンは喫煙中にたばこから出る油脂分と灰の混合物。適度なカーボン層はボウルを過熱から保護し、たばこから出る水分を吸収する。しかし、厚いまま喫煙し続けると膨張、収縮率の違いからボウルにひび割れを生じることがあるため、リーマーで成型する必要がある。カーボンの厚みは、1.5~2mm位が適当で、ボウル内壁に均等な厚みを残して、残りは除去する。
セルフ・メンテナンス.3
パイプの保管
パイプ表面についた汚れ等は、ポリッシングクロスやパイプクリーン液等できれいにふきとる。メンテナンス後のパイプは十分に乾燥させ、パイプポーチに入れて保管する。
ブライヤー BRIAR
ブライヤーは地中海沿岸に自生するシャクナゲの仲間のエリカという木の根こぶ。エリカの木は、夏に雨の降らない厳しい荒地に育つため成長には長い年月を要し、それ故、繊細なグレインができる。ブライヤー(コロ)は工場で大きく切断され、小石や砂を噛んでいるものや虫食い、ひび割れのあるものを選別し、パイプの各原型に従い切断されてエボーションが作られる。木取りされたエボーションは大きな釜で半日から丸1日煮沸する。これはブライヤーに含まれている樹液を取り除くための工程。こうしてあく抜きされたエボーションはさらに水気を切り、4カ月から2、3年以上も陰干しされた後、各等級に分類される。グレインの良好なブライヤーはラフ(表皮)をつけたまま木取りされるが、これはプラトゥと呼ばれ高級品。
リーマーの使い方
- ボウル内に均等なカーボンの厚みが保たれた状態。
- ボウル内を斜めに削り込んだ状態。
- カーボンの削り込みが偏っている場合。
株式会社柘製作所より引用